第1章の目的
さて、始まりました。健康体質セミナー。
こちらはレポート版です。
第1章では、不調になってしまう原因を解明して、健康体質について理解していきましょう。
この章の目的は以下の通りです。
- 不調が起きる流れを理解する
- 根本問題とは何かを理解する
現代は様々な人が色々な不調を抱えています。
そのほとんどが同じ根本原因に結びついています。
まずは、現代の人が陥りやすい不調を見ていきましょう。
現代の人が陥りやすい不調一覧
生活習慣病
老化
自律神経失調症
過敏性腸症候群
生理前症候群
疲労感
集中力低下
注意力散漫
不眠
花粉症
遅延型アレルギー
うつ病
これらは全て現代人に多い不調です。
一般的にこれらの原因を個別に見ることが多いです。
生活習慣病の原因は運動不足。
老化の原因は加齢。
自律神経失調症の原因は自律神経の乱れやストレス。
花粉症の症状は花粉が原因。
こんな感じで、一見すると不調の症状には個別の原因があるように見えます。
そのため、不調を改善しようとすると、
生活習慣病には「生活習慣病を改善するための本やノウハウ」
自律神経失調症には「自律神経を整えるための本やノウハウ」
花粉症には「花粉症を改善させるための本やノウハウ」
のように、どうしても個別の症状に応じて対応することが多くなります。
しかし、不調を個別で対応しようとするとどうしても【対症療法】になってしまい、いつまでたっても健康になることができません。
これら不調の症状の根本を見てみると、全て繋がっていることがわかります。
実は、整形外科的な痛みを除いて、身体の不調の根本の部分はほとんど同じ問題が起こっていることが多いです。
それを理解するために、これらの症状はどのような仕組みで出てくるのかを考えてみましょう。
なぜ不調が出てくるのか?
先ほど挙げたような
生活習慣病
老化
自律神経失調症
過敏性腸症候群
生理前症候群
疲労感
集中力低下
注意力散漫
不眠
花粉症
遅延型アレルギー
うつ病
などの不調は、現代人に多いので『現代病』とか『文明病』と言われています。
私はこれらの現代病が起きやすい体の状態を【不調体質】と呼んでいます。
この不調体質について理解するために、不調の症状が出る流れを説明します。
- 体の中に有害な毒が溜まる
- 毒が取り除けずに不調体質になる
- きっかけが加わる
- 不調の症状が出現する
これが不調が出る流れです。
毒と言ってもテトロドキシンとかグラミシジンとかではなく、
体にとって不利な物質くらいのイメージでいてください。
(詳しくは第2章でお話します。)
そんな体にとって有害な物質が溜まっていくと、それを処理できずに不調体質になります。
そこにアレルゲンだったりストレスだったりの各症状の原因と言われているきっかけが起こります。
すると不調の症状が出現します。
不調体質では慢性炎症を起こしている
さて、②の【不調体質】に関してですが、
実は不調体質では、慢性炎症が起きていることが多いです。
「え?炎症が起きているの?」
そうなんです。
現代人は慢性炎症が非常に多くなっています。
先ほど挙げたような生活習慣病や自律神経失調症などの不調が出ている人は炎症レベルが普通よりも高い傾向にあることがわかっています。
2016年の慶應大学の調査では、長生きをしていて活動性も落ちていないスーパー高齢者は皆、一般的な高齢者と比べて炎症レベルが異様に低い傾向にあるとわかりました。
慢性炎症というのは、小さな小さな炎症で、体内のあちこちで起こります。
「この慢性炎症によって、不調が出やすくなっているのではないか」
ということが最近の世界各国の研究でわかってきました。
例えば、2017年のカロリンスカ研究所の調査では、約5万人のスウェーデン人男性を対象に「現在の健康状態について」質問をし、炎症レベルを同時に調べたところ、
体調が悪いと答えた人ほど体内の炎症レベルが高い傾向にあることがわかりました。
実際、今や日本人の3人に2人が亡くなっている原因である「生活習慣病」は、内臓脂肪による慢性炎症で起こっていることがわかっています。
先ほどの流れでいうと、内臓脂肪がついてしまう原因がいわゆる「毒」ということですね。
俗に言う原因は原因ではなくきっかけ
ここまでお話すると、根本問題が見えてきますね。
根本問題は2つあって
①毒が溜まっていること
②不調体質によって慢性炎症を起こしていること
この2つです。
一般的な原因と言われているものは症状が起きるための【きっかけ】にすぎません。
例えば、花粉症の原因はスギだったりブタクサだったりの花粉ですよね。
だからといって花粉を避けることは日常生活ではほぼ不可能です。
だからこそ、花粉症によるアレルギー反応を抑えるためにステロイドなどの薬を使うのですが、根本的な問題が解決したとは言えませんよね。
もしも、花粉を避けることができたとしても、他の不調が出てくる可能性があります。
それもそのはずですよね。
不調が出る流れを改めて確認すると、
- 体の中に有害な毒が溜まる
- 毒が取り除けずに不調体質になる
- きっかけが加わる
- 不調の症状が出現する
です。
花粉症の原因と言われる花粉は③のきっかけにすぎません。
薬は④の症状に対して対処をしますし、花粉症を避けるということは③のきっかけが加わらないように対処をしています。
つまり【対症療法】です。
対症療法をしても、花粉症自体は良くなるかもしれません。
しかし、結局ほかの不調が出てくることになります。
不調体質では、花粉と同じように他のきっかけが加わると別の不調が出現してしまいます。
例えば、自律神経が乱れてしまったら、自律神経失調症が強くなります。
では、根本問題である毒を体の中から減らしたらどうでしょうか?
そもそも慢性炎症が起こらず、花粉によってアレルギー反応が出ることもありません。
さらに、自律神経が乱れることがあっても自律神経失調症に悩むこともありません。
(自律神経の乱れによって不調体質になる可能性はありますが)
根本問題である
①毒が溜まっていること
②不調体質によって慢性炎症を起こしていること
の2つを解決することがとても大切だということを、この章では覚えておいてくださいね!
まとめ:不調に悩まされない健康体質を作るためには
いかがだったでしょうか?
今回の章であなたは以下のことがわかりました。
不調に悩まされない健康体質を作るためには対症療法ではなく、根本問題を解決することが必要になります。
おさらいすると
不調が出るまでの流れはこんな感じでしたね。
- 体の中に有害な毒が溜まる
- 毒が取り除けずに不調体質になる
- きっかけが加わる
- 不調の症状が出現する
このことから不調体質の原因と言われているものはきっかけに過ぎず、根本原因は毒が溜まり不調体質になっていることだと分かりました。
不調体質では慢性炎症が起こっており、様々な不調を引き起こしかねない状態になっています。
その中で症状別の対症療法をしていては、いつまでたっても不調が改善しません。
あなたが加齢やストレス、めまい、頭痛などの不調に悩まない健康体質を作るためには、根本原因を解決する必要があるわけですね。
①体の中に毒が溜まっていること
②不調体質によって慢性炎症を起こしていること
この2つの問題が不調の根本にある問題ということまでわかりました。
それでは次の章でお会いしましょう!